天国の場所
「天国って二人の国って書くんですよ」

「あ、ほんとですね」

「ね、だから二人でいたら何処だってその場所がそれに為り得るんですよ」

「なら、今もですね」

「そうですよ」

「ふふ」

「何笑ってるんスか」

「喜助さんがそんなこと言うと思わなくて」

「どういう意味っスか」

「だって、私達の仕事柄、そういうこと考えること自体否定しそうだから」

「そんなことしませんって」

「そうかしら?」

「しませんよ。アナタが言うことなら、尚のこと」

「本当ですか?」

「約束します」

「なら、永遠もあると思いますか?」

「アナタが信じるのなら」

「ふふ、喜助さんが信じてくれるのなら、私も信じます」

「おや、永遠は信じてなかったんですか」

「いいえ。でも、私一人の永遠なんて要らない。貴方と二人の永遠を信じたいんです。だから、喜助さんと二人で信じていたいの」

「・・・いつまで経っても、ボクはアナタに敵いそうもない」

「ふふ。ねえ、喜助さん。天国にも一緒にいってくれますか?」

「貴女となら、どこへなりとも」



天国の場所

それは貴方と二人、永遠が約束された場所ーーー





第一回アンケート企画の御礼文でした。





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