アナタに首ったけ
「これ、ドーゾ」

「・・・桃の花、ですか」

「そう。可愛いデショ?」

「ありがとうございます」

「いーえ、どういたしまして」

「あの、浦原さん」

「なんです?」

「どうして、桃なんですか?」

「あれ?違いました?」

「・・・やっぱりそういう意味なんですか」

「ご想像にお任せします」

「また、そうやってはぐらかすんですね」

「でもまぁ、アナタの思ってる通りだと思いますよ」

「・・嬉しい、です」

「そりゃ良かった」

「浦原さん、」

「ハイ?」

「お願いがあるんですけど」

「はぁ、なんでしょ?」

「お忙しいのは承知してるんですが、」

「はい」

「朝まで、一緒に居てくれませんか」

「・・・知りませんよ」

「ごめんなさい、やっぱり無理ですよね」

「そうじゃなくて」

「・・・?」

「そんな可愛いこと言っていいんですかって聞いてるんスよ」

「え、あの、浦原さん?」

「まさか朝までゆっくり休めるなんて、思ってませんよね?」

「あ、あの、浦原さんは休んだ方がいいと思います!」

「大丈夫ですよ、十分休んでますから」

「いえ、でも」

「それで?朝までどうして欲しいの?」

「あ、あの」

「ほら、言わないと分かんないでしょ?」

「・・・ないで」

「ん?なぁに?」

「朝まで、離さないで」

「それだけ?」

「・・・愛して、下さい」

「お安い御用で」

「ん、」

「かーわいい」

「ぁっ、喜助、さん」

「ん?」

「もっと、して」

「・・・本当、アナタって人は」



こんなにボクを虜にしちゃって、
一体どうしてくれるんですか?

もう他の誰も目に入らないくらい、

アナタに首ったけ






2015.05.13 管理人のセルフ誕生祝でした(笑)





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