1〜7


真っ暗な中でせっかく見つけた光を僕は踏み潰す。足から血が溢れて、痛くて歩けなくなったけど、それでも後悔はしていないからいいんだ。

いくら惹かれあうからといって、その子を欲しがるなんて許されない。だって彼女は神に愛されているんだから、さ。

ごめん、と笑って銃口を向けた君を、僕は刺し殺すんだ。だってそうだろ、それが僕らの運命じゃないか。

神様と約束したの。涙が枯れるほど泣いたら、あの人を返してくれるって。でもおかしいの、涙が枯れないのよ。

君が眠ったらキスをするよ。きっと明日僕はいないから、だからバレたって怖くない。

最後の言葉を何にするかずっと考えたんだ、愛してる、大好き、忘れない。決まらなかったから、君を抱き締めて逝っていいかな?

世界なんて無慈悲なものだよね。こんなにも世界を、全てを愛している僕に罰しか与えないんだもの。




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