15〜21
考えているのはそう、世界の平和だったり、明日の快晴だったり、皆と同じなんてことのない幸せなこと。
最後の日、神は私から眠気を奪った。眠ることすら出来ずに迎えた最後の時、私は耐えきれない痛みに包まれて醒めない眠りにつく。
どうしてだろう。君が死んでしまったことよりも、君の最後の言葉が僕へのごめんねだったことのほうが悲しいなんて。
死後の世界を見たの。真っ暗でね、誰かが私を呼ぶのよ。でもね、いくら探しても会いたかったあの人はどこにもいなかった。
言葉でも態度でもこの想いが伝わらないなら、どうやってわからせればいいんだろう?一つだけ方法はあるんだ、でもそれは君を泣かせるだろうからしないよ。
ぐしゃりの潰されたそれを大事そうに抱えて笑う。その瞬間に僕は全てを諦めたんだ。
僕は歌を唄うよ。聞こえない君に、いつの日か届くように想いを込めて。