- ナノ -


拾弐


神奈川と戦った日は、午前中に一試合を観戦していた。その後はホテルでの監督との打ち合わせがあり、次の試合への準備となる。
準備は山王OBによる模擬試合だ。毎度どこから集められてくるんだろうという話だが、きっと堂本監督の威光により集まっているに違いない。うん、そうだそうだ。
監督との打ち合わせが終わり、昼を食べてその後は一時間ほどの自由時間に入った。
借りられる運動施設の調整で出来た隙間の時間。しかしこの後にOBとの模擬戦が入る予定なので、皆ウォーミングアップなどを行なっている。
俺もそうしたいが、少し考えた後にランニングをすることに決めた。治安が悪いから外に出ないようにという伝達があったが、それは夜に限ったことだろう。上着を羽織って、そのまま外へ出る。
それを引き止めた後輩がいた。

「どこ行くんすか」
「外に走りにな」
「ふぅん」
「……沢北も行くか?」
「行きます」

目を細め、明らかに不審がっている面持ちに内心で嘆息する。
沢北は試合後からずっとこんな調子だった。よほど宮城に関わったことが気に入らないのか、じとりとした目でずっと見てくる。
深津はすぐに切り替えて、全く気にしていないようだったのに。
機嫌を取りたいが、特に気の利いた話題も出てこない。ずっと口を尖らせている後輩はランニングの時も無言で隣にいるだけだった。
沢北と一緒にいるときは、大体が彼が率先して喋っている。俺は喋るのが得意というわけではないし、以前は感情も希薄だったので無言なら無言でいいと思っていた。だが今は沈黙が痛い。二人分の地面を蹴る音だけが聞こえて、気まずさが蓄積されていくようだ。
なんとなく逃げたい気分になるが、当然そんなことは許されるわけがない。最後の試合も近く、彼と共にいられる時間は有限だ。話したいと思うのだが、どう会話を振っていいのかわからないし、下手に宮城との話を深掘りされては困ってしまう。
結局何の話題も振ることができずに、不機嫌そうな表情を見るのも居た堪れなくなってフードをそっと頭にかけた。

「そんなに嫌っすか、俺がいるの」
「え?」
「……もういいっす」

隣から聞こえてきた、拗ねたような声に視線を向ければ彼の横顔が通り過ぎるところだった。
スピードを上げて先に駆けていく沢北に、呆然としてしまう。
え、なに、何があった……?

しばらく一人で走って、ようやく思い至る。
俺、沢北を怒らせたみたいだ。
けれど、理由が思いつくような、思い付かないような。
やはり宮城と親しげにしていたから? それとも二人で走っているのに何の話題も振らなかったから? フードを被ったのが態度が悪いと思ったから?
これかも、とは思うが、これだ。という確信もない。けれど分かるのは、沢北がかなり怒っているらしいということだけだ。

「ど、どうしよう……」

足が止まり、体がザワついて痒いような揺れるような、地面に足が着いていないような感覚に蝕まれる。
気分を害させたようだった、謝らないと。だが何を謝罪すればいいのだろう。間違っていたらもっと怒ってしまうだろうし――どうすればいいのだろう。明日は最後の試合なのに。
そうだ、深津に聞けば彼が怒った理由が分かるんじゃないか? そう閃いたが直ぐに脳内で却下される。
けれど試合前の時間にわざわざこんな事で時間を取らせるのか? 呆れられるかも、深津にまで気分を害させるんじゃないか?

「……」

有用な結論が出ない。いつもはどんな風に考えていただろうか。いつも、いつもは、特に気にしていなかった。相手が怒っても理由を想定して、それが間違っているのか正しいのかは考えずに謝罪をした。部活や試合に影響があるのは困るから、ただ義務的に。
だが今は違う、部活や試合についても気にはする。けれど、それよりも、

呆然と立っていた俺の元へ、影が指す。
ふと顔を見上げると、そこには見知った顔があった。

「何やってんだ」
「……鉄男」

かつて神奈川にいた時に共に喧嘩をしていた男がそこに居た。
ああ――彼のことは覚えていた。不良仲間のような、ただの知人のような妙な関係の青年だった。あの頃はまだ髭は生えておらず学生らしさを少し残していたのに、今は全く伺えず、年齢不詳の男の姿をしていた。

なんでここにいるんだとか、なんで俺のことがわかったんだとか聞きたいことはあったが、それよりも先に知りたいことがあった。

「……後輩を、怒らせた。なんで怒らせたか分からない、なんでだと思う?」
「……」
「さっきまで一緒に走ってたんだ。元々ギクシャクしてて喋らないで居たんだが、気まずくなってフードを被った後にいきなり走っていっちまって」
「……とりあえずこっち来い」

状況を説明していたら腕を掴まれて引っ張られた。それに大人しくついて行く。
建物の間の細い路地に連れていかれ、そこで一声も掛けられずフードを取られた。

「……坊主?」
「ああ……部活の規定で坊主にしてる」
「部活? 部活なんて入ったのか」
「そうだよ、バスケ部だ」
「……」
「それで、さっきの話なんだが――」

何はともあれ沢北が怒った理由が知りたい。
仲間たちには聞けないなら、彼に聞くしかない。正直一般学生が何に怒っているのかを彼がわかる気はあまりしないが、聞かないよりはマシだ。
先程よりも細かく説明したそれを訝しげに聞いていた鉄男は、聞き終わると一言告げた。

「フード」
「?」
「お前、フードを被ると顔が昔に戻る。今のその顔じゃあただのどこにでもいる垢抜けねぇ学生だが、フード被ったらたちの悪ぃ不良だ」
「え、えっ!? そ、そんな顔してない」
「自覚ねぇのか。すっかり表情もねぇ顔してよ」
「そんな顔してたのか……?」
「さっきはんな顔で後輩がどうとか言いやがるからな、頭がおかしくなったのかと思ったぜ」

そう言って鉄男はポケットからタバコの箱を取りだした。吸われては堪らないのでそっと手で押し返す。

「……なんだ?」
「タバコは体に悪いからやめてくれ」
「……お前が吸うわけじゃねぇだろ」
「近くにいても煙を吸うんだよ」
「……」

鉄男は顔を歪めた後に、舌打ちをしてポケットにタバコを戻した。
しかし、フード、か。
そういえば、以前誰かに言われたことがあるような気がする。タオルを被っている松本には話しかけづらい――それは、もしかして、同じ理由だったのだろうか。
フードやタオルは、他人の目を遮るために使っていた。だがそれは逆に、自分自身の表情への注意を削いでしまうものだったのだろうか。

「フードを被ったから……俺が、嫌な顔をしたと思って、沢北は怒ったのか……?」
「……まぁ、今の顔とさっきの顔は別人だな」
「そんなに……?」

そこまで変わるものなのか。
確かに、タオルやフードを被っている時に人に話しかけられたことは無い。いや、フードの時に宮城に話しかけられたが、確かに俺だとは認識されなかった。
もしかして、学校で話しかけられなかったのは、近寄るなオーラが出ていたから……!?
だから話しかけづらいって言われてたのか!? うわ、申し訳ない……。
思わず顔を覆っていると、何やら後頭部に視線を感じ、顔を上げる。
あげた視線の先で、同じほどの目線がかち合った。

「バスケやってんのか」
「ああ。明日決勝戦だよ」
「……強いのか?」
「山王っていう学校。強豪校だよ」
「まるで別人だな」
「……そうだな」

神奈川にいた頃を知っているなら、信じられない姿だろうとは思う。
鉄男とは喧嘩仲間のような、ただの知り合いのような不思議な関係だった。片方が喧嘩に巻き込まれていれば乱入して味方する。そんな関係性だった。だからといって二人で行動することなど稀。互いのことはほとんど知らない。
当然引っ越す時に彼に話などしなかったし、彼も消えた俺の事を気にしたりもしなかっただろう。
ああでも、数年後に道端で立ちすくんでる俺に声をかけてくれる程度には、気にしてくれていたのかもしれない。
ただ、かつての俺は彼によく喧嘩をしている男というイメージを持っていて、拳を振るう機会に飢えていた俺は彼を見つけて喧嘩をしているとそこに加わっていた、という訳なのだが。

「そっちは変わりないみたいだな」
「そうそう人は変わらねぇよ」
「そうか……あ、それから、俺のことは秘密にしてくれよ。昔のこととか、今のことも」
「……まぁいいが。ならフードは取っとけ」

またフードか。そんなにフードを被っていると昔のように見えるのだろうか。
背も随分伸びたし、それなりに体格は違うと思うのだが。
というか、フード付きの上着は個人的に好きな服なのでその最大のポイントであるフードを被ってはいけないというのはなんというか……。いや、でも良くない顔になると言われているし、フードは封印だな……。

「分かった。被らないように気をつけるよ」
「……」
「鉄男?」

こちらを見ているのに反応がない。名前を呼べば、俺を――俺の頭を見ながら鉄男が言った。

「頭触っていいか」
「え?」
「その坊主頭だよ」
「え? ……いや、まぁいいけど」

そうか、と言って鉄男は躊躇なく頭を鷲掴みにしてきた。そして乱暴な手つきで好き勝手頭を触る。別に触ってもいいが、もっと丁重に扱って欲しい。
そうはいってもその手に釣られて揺れるほどヤワな鍛え方をしていないので耐える。
少し頭を伏せて、撫でやすいようにしているが、頭をザラザラザラ、と感触を確かめるように何度も往復する。
え、もしかして鉄男、坊主頭に触りたかったのか。いや、触っていいか聞いてきたんだからそうだろうけど、マジで触りたいから聞いてきたのか。
へぇ……。
というか――本当に今更なのだが、鉄男ってあの鉄男だったのか。例のあいつと共に体育館襲撃事件を起こした年齢不詳の男。かつては彼に関する記憶を思い出していなかったし、思い出した後も鉄男イコール「あの鉄男」とは全く繋がらなかった。容姿も若かったため異なっていたし、彼は特別記憶に残っていた人物ではなく、奇妙な協力関係にある不良という立ち位置の青年でしかなかったのだ。お互いに。
そんなことを思い返しながら黙って撫でられ続けていた時、広い通りに面している方から男の声が聞こえた。

「鉄男?」
「!!??」

露骨に俺の肩が飛び上がって、鉄男の手が止まる。
その声は忘れるはずもない。顔を見なくたって分かる――湘北のスリーポイントシューター、三井寿。

「なぁ、もしかしてその坊主――」

おいやめろなんで近づいてくるんだこっち来んなというかなんでここにいるんだよ!!
――いや、待て冷静になれ。逆に俺はどうしてここまで動揺しているんだ。いやするだろ鉄男と一緒にいるところ見られてたんだぞ。
だがそもそも三井という存在が幽霊的なホラー要素があるのだ。別にインターハイの時のトラウマとかではない。試合では確かに翻弄されていたが、あの時の俺は彼に対する感情を特に何か抱くなどはしていなかった。ただ負けた相手チームのスリーポイントシューター。それだけだった。
だがSLAMDUNKを思い出してからは変なホラー要素が自分自身の中で彼に付随してしまっている。冷静になればそんなことはないのだが、こうも急だと驚きを通り越して恐怖である。あとシュチュエーションも最悪だ。
鉄男が三井の方を見て何か言おうとしているのを、僅かに頭を動かしてこちらに注目させる。
こちらに視線だけ向けた鉄男に向かって――話を合わせろ!!!!――と渾身の眼力で伝える。
こちらの気など露知らず、ズンズンと路地に入ってくる三井は、頭から手が退けられた俺の顔を見ながら指を差す。人を指差すな。

「やっぱ山王の六番じゃねぇーか!」
「三井……」
「こんなところで何やってんだよ。知り合いか?」
「いや、ちょっとこの人に……不良に絡まれてるところを助けてもらって」

そう口にした瞬間、鉄男の顔が「何言ってんだお前」の言葉を物語るように歪む。話を合わせろって言ったろ。いや口には出してねぇけど。

「お前そんなことしてたのか」
「……知らねぇな」

おいだから話合わせろって。
鉄男は三井の視線から顔を逸らし、頭をボリボリと掻きながら三井の横を通り過ぎた。
話を合わせちゃいなかったが、ある意味これが正解かもしれない。下手に「助けた」なんていうのも鉄男らしくないといえばらしくないし。
そのまま去っていく背を見送って、なぜかこの場に残っている青年に視線を送る。早くどこかへ行って欲しいんだが……。

「確か、松本だよな」
「……名前覚えてたのか」
「だって今日、謎に宣言してたろ。宮城に」

どこかへ去ることもなく、話しかけてきた三井の言葉が耳に痛い。三井は今日の試合にも出場していたし、当然あの場にもいた。
え、もしかして他のメンツにも宮城に謎に宣言している変なやつと思われてる? 頭も痛くなってきた。
俺が返答に戸惑っていると、三井は特にそこへは触れずに話を戻してきた。

「にしてもさっきの本当か? 鉄男に助けてもらったって」
「ああ。本当だよ」
「へぇ……」

一歩近づいてきた三井に、反射的に一歩後ろへ下がる。
探るような目つきに、眉を顰めた。なんだ、嘘をついたのがバレたのか? センスがいいのはバスケだけにして欲しいのだが。

「なんだよ」
「最初はよ、鉄男が誰かと喧嘩してんのかと思ったんだぜ。頭掴んでたし」
「……」
「けど、助けたってことはそうじゃないってことだよな」

やめろ、深く考えんな。
首を傾げる三井に、しかし上手い返しが咄嗟に浮かばない。頭を撫でたいと言われて撫でられていたなんて言えるわけもない。どういう流れだ。
じゃあなんだ、怖かったなと慰められていたとか? それもそれで鉄男がそんなことをするわけもない。慰めるなんて、しようと思っても出来なさそうな男だ。できるくせにしない可能性もあるが。
考えあぐねていると、そこにまた新たな乱入者が現れた。俺としては最も会いたかった青年が。

「松本さん!」
「っ、沢北!?」
「あ?」

こちらにズンズンと近づいてくるのは見間違えるわけもない。少し前に別れてしまった沢北だった。
沢北はほぼ無理やり俺と三井の間に割入って、そのまま三井を睨みつけた。

「人の先輩に何か用っすか」
「何だお前、いきなり失礼なやつだな」
「いちゃもんつけてた奴に言われたくねーっす」

三井から隠すように前に出られて、思わず感動してしまった。
沢北、お前俺が三井に喧嘩売られていると思って助け舟に来てくれたのか……!?
さっきまで怒っていたはずなのに。そもそもどうしてこの路地にきたのだろう。ランニングルートとは違うだろうし、わざわざ戻ってきてくれたのだろうか。
しかし実質的には勘違いである沢北の発言に三井の顔が苛立つように歪む。彼は男前で、だからこそ睨みつけたりする時の顔は凄みが出る。実際の喧嘩の強さは知らないが――それに沢北がビビったのかピクリと肩が揺れる。しかし引く様子のない沢北に、なんかもう、色々と収まりがつかなくなってしまった。

「沢北!」
「松本さん?」
「ありがとな。でも大丈夫だ。喧嘩じゃない」
「え? 喧嘩じゃない?」

俺の言葉に振り返った沢北に、頷いて応える。
喧嘩、といえば俺と沢北も喧嘩をしていたようなもんだと思う。ちゃんと仲直りがしたい、最後までコートに立ちたい。気まずいままアメリカへ戻って欲しくない。
今までの自分とは決別しなければ。心のこもっていない謝罪なんか意味がない。ちゃんと、沢北と向き合いたい。

「ああ。それで、さっきは、ごめんな」
「え」
「お前に失礼なことしちまったよな。でも沢北に苛ついてたとかじゃないんだ。フードはもう被らないし、お前と一緒にいられる時間をちゃんと大切にしたい」
「え、えっ……!?」
「沢北、仲直りしたいんだ。してくれるか?」

目を見つめてしっかりと伝える。沢北は迷っているのか、戸惑っているのか、頬を上気させて眉をハの字にしている。

「沢北……」
「まっ、な、何その顔なんなのその顔……!?」
「顔? また嫌な顔しちまったのか?」
「いや、そうじゃなくて……!」
「……俺ぁ何を見せられてんだ」

言葉は伝わっているようだが、仲直りをしてくれるのか判断がつかない沢北と話していれば、そういえばまだいた三井の呟きが聞こえた。
あまり他人には見せたくない姿だが、変なプライドで機を逃したらそれこそ一生後悔する。部外者に対してスルーを決め込んで沢北に再び声をかけたようとしたが、沢北はハッとした後になぜか俺に抱きついてきた。

「え、沢北!?」
「何勝手に見てんすか!」
「あ!? 勝手に見せてきたのはそっちだろーが!」
「こう言うときは何も言わずに去るもんすよ!」
「ああ!?」

二人の口論の声は聞こえるが、姿が伺えない。なぜか抱きついてきた沢北が、俺の顔を肩に埋めるように押し付けてきているからだ。
ちょ、微妙に息が苦しい。力強いぞ沢北……。
その後も言い争いが続いたが、少しした後に三井が「何だってんだチクショウ!」と捨て台詞を吐いて去っていたのがわかった。三井……流石になんか、すまん……。
三井が去っていき、ようやく後頭部を押さえつける手の力が弱まった。それを見計らって、沢北の様子を伺う。
大通りの方を見てムッスリとした表情をしていた沢北の視線がこちらに向いた。「もう大丈夫っすよ」と言いながら、その顔が綻んだのを見て、どうにか期待を抑え込みながら尋ねる。

「なぁ、もう怒ってないか?」
「へ」

途端、ポカンとした面持ちになった沢北は、ワナワナと口元を震えさせたかと思うと、なぜか加減なしで思い切り両腕でギリリと締め上げてきた。

「うぐ!?」
「はぁ〜〜!? なんすかそれ!? ほんと何!? 怒ってねぇですけど別の意味で怒りまくりなんすけど!?」
「お、怒ってるのか……!?」
「怒ってますよ! 怒ってないけど怒ってます!!」

な、なんだ!? どっちなんだ? 怒ってるのか怒ってないのか、どっちかだけちゃんと教えてくれ沢北!!
怒ってないが怒っていると主張する後輩に締め上げられながら、その場でしばらくよくわからない問答を繰り返すことになった。
結局、互いに冷静になって話をしてみると、ランニング最中のことはもう気にもならないと言われ、安堵した。しかし別の意味でも怒っていること、と言うのは教えてもらえず、とりあえず大丈夫なんで。と壁を張られてしまい引き下がるしかなかった。だが、仲直りということでいいらしい。確認も取れ、喜んでいたら急に時間のことを思い出した。
休憩時間の一時間は色々な出来事で終わりかけており、二人でホテルまで全力疾走をすることになった。昨晩にショートカットを走り抜けていたから、その道を使ってどうにか時間内にたどり着くことができた。まさか二度もあの道を使うことになるとは思ってもいなかった。
そしてOBとの模擬戦も無事行い、対戦相手の映像を皆で解析する。
そうして様々なことがあったこの日の夜は更けていった。
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