恋しくて、恋しくて4

私はとにかく慌てた。

心に思う人が、こんなに近くにいる。

その近さは、会話のレベルではない・・・。

これは・・・・。

この鼓動を抑えようと必死になりました。

「子元殿、諸葛誕が見ています。」
「え?」

子元殿が後ろを振り向いた。
その隙に私は走り去ってしまった。

あのままいたらどうなっていたのだろう…。
ちょっと、惜しかったようにも感じた・・・。






一方、



積極的にと思ったが、
逃げられてしまった。

やはり私は嫌われているのだろうか?
後ろを振り向いても諸葛誕はいなかった。

むしろ弟じゃないのなら振り向く必要はなかったのではないか?
諸葛誕なら尚更、あの者は私の胸の内を知っている。


しかし、積極的とは難しい。

どうすればいいのだろう。

どうかわたしを導いてくれないだろうか?



郭嘉
「それを飲みながら語るあなたが怖いよ。」
諸葛誕
「司馬師殿、おいたわしや。うぅ〜。」
宗成
「そしてあなたのさらりとここにいるのですね。」
諸葛誕
「酒の方、もっと用意してきます」(去る)

反省会と称して、二人を招き入れた司馬師
二人はあきれるしかなかった。

司馬師
「積極性を見せたのだがこうなった・・・私はやはり嫌われているのではないだろうか?」


司馬師殿、それは積極的というより「強引」というものだったのではありませんか?

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