★宗元疑惑★

鐘会
「見ろ!あの男!」

清正
「ん?」

2人が止まっていたのは髪飾りのお店。

2人で髪飾りを眺めている。


清正が宗茂を見た瞬間だった。



宗茂が一つの髪飾りを手に取り、
元姫の頭につけてやる。

顔を赤くする元姫。
爽やかに笑う宗茂。


まるで恋人だった。

元姫が一つ
花の飾りを手に持つと、
宗茂の髪につけようとする。

宗茂はつけやすいように少しかがむ。

再び笑いあう二人

鐘会
「奴め恋人気取りか!あの女もあの女だ。」


笑っている宗茂を見ると遠くに感じてきた・・・。

鐘会
「貴様もなんか言ってやれ!・・・・おい、どうした。」

清正
「なんだよ。」

鐘会
「目」

清正
「目?」

知らず知らずのうちに涙が出ていた。

そんなにショックだったのかと改めて知る。


鐘会
「もう我慢ならん!仲を壊してやる。貴様はどうする!?」

清正
「・・・・・・。」

鐘会
「使えん奴だ!ならば私が!」


「ちょい待ち」

鐘会の後ろ髪をぐっと引っ張る男がいる。

ついでに清正も着物をつかまれた。

振り返ったそこにいたのは、司馬昭だった。



鐘会
「なっ!」
清正
「え?」

司馬昭
「邪魔すんなって。」

鐘会
「しかし!」
清正
「ちょっと待て、なんでここにいるんだ?」

司馬昭
「事情を説明すると長いんだがな。
まぁ、このまま見守っててくれないか。」

・・・・。

事情って?なんだ?

[ 43/55 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -