★宗元疑惑★

角を曲がると二人は
店の前で足を止めていた。

鐘会
「なんであんなに楽しそうなのだ!」

彼が言うとおり
とても楽しそう。

あんな笑顔、俺は見たことがあっただろうか。

2人とも楽しそうだ・・・・まるで。


鐘会
「おい、貴様はどう思う。」

清正
「宗茂・・・。」

鐘会
「聞いているのか?」

清正
「ん?なんだ?」

鐘会
「あの二人だ、できているのか?」

清正
「え?」

宗茂を信じたいけど、
今はすべてが疑わしい・・・。


清正
「いやいや、宗茂にはギン千代がいるわけだし。」

鐘会
「あの女にだって司馬昭殿がいる。」

清正
「そんな軽い男じゃないはずだがな。」

鐘会
「あの女とて。」

清正
「ってかお前・・・。」

鐘会
「なんだ?」

清正
「・・・・いや。」

好きなのかと言いそうになったがなんとなく抑えた。
自分だって、同じ状況なのだから。

しかし、どうしてこんなにも信じられないんだ。

そしてどうしてここまで


お前が好きなのだろう。

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