★宗元疑惑★
清正は何とか先回りすることに成功した。
ふら〜っと歩く清正。
正面からはあの二人がやってくる。
清正
「あれ?宗茂。」
宗茂
「ん?」
元姫
「清正殿。」
2人はケロっとした態度をしている。
そして宗茂はいつものように爽やかだった。
ってか!ギクッとかそんな気持ちないのか!
まったくそんな表情を見せない宗茂に、
ちょっとイラっとする清正だった。
清正
「ぐ、偶然だな。こんなところで。」
宗茂
「そうだな。」
清正
「お前、先約があるって彼女か・・・。
俺はてっきりギン千代とどこかに行くもんだと思ていたぞ。」
宗茂
「ああ、そうだが。」
後ろめるそぶりも見せない。
本当になんなんだ!
清正
「ところで、二人でどこに行くんだ?」
元姫
「実は・・・。」
元姫が話そうとしたとき、宗茂が元姫の前に腕を伸ばし
彼女の言動を静止した。
宗茂
「所要があるんだ。清正、今日は忙しいからまたな。」
清正
「え?」
そういうと宗茂は元姫の手をつかみ、
清正を横切って行った。
清正
「・・・・・・・・・・・・。」
なんなんだよ。その態度。
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