悩む暇があるなら勉強しろ時間の無駄だ


元就くんに嫌われた。と思う。いや多分の話なんだけど絶対に嫌われた。多分なのに絶対って意味不明なのだが嫌われた、と言ったら嫌われたのだこのやろー!
で、そこで何故つまりwhy?なのですが、それはあたしにもわからないのだ。だってあたしは元就くんに嫌われるようなことなんてしていない。
あ、勿論勝手にノートを借りたこととか、昼食のとき、元就くんのお弁当の具を勝手に食べたこととか、元就くんがいないときに元就くんの机に座ったりしたけれど。
け れ ど!そんなこと今まで何回もしたし、それくらいで怒る人なのかぇ?いや違う!元就くんはそんなことでは怒らない。
じゃあ何故元就くんはわたしのことを嫌っているのだろう。

「それ、被害妄想だよ」

「被害妄想…?いやいやんなわけないよ」

「…君ってつくづく頭が悪いよね。何を根拠に言っているんだい」

「…うーん…何ていうかこう…?」

「わかってないじゃないか」

はんべのわざとらしい溜め息が聞こえた。はんべは乙女の切ない気持ちがわかっていないわ。とこちらこそわざとらしく溜め息を吐いてやった。ざまぁみろ。

「そういやはんべって元就くん嫌いでしょ」

「…別に。何とも思ってないさ」

「ふうん、そう?でも二人ってなんか煮てるよね」

「似てるって言いたいの?」

「あー、うん。それそれ」

「間違えないだろう普通…」

ついに頭を抱えたはんべを見てくすくす笑った。
うんうん、似てる。こんな馬鹿なあたしと友達やってるんだもの。二人とも頭いいのにさ。

「ま、いいや。でもどうしようこれから…」

「…いつも通りでいいんじゃない?」

「なによ、はんべ、他人事だと思って!」

「………他人事だもの」

大体嫌われたと思うなら関わらなければいい。そう呆れた風に言ったはんべ。

「そんな簡単に友情を壊せるわけなかろう!」

「じゃあ毛利くんもそう思ってるんじゃないかな」

「あ…!そっか、」

じゃあ元就くんはあたしのこと嫌ってなんかないんだね!そうだよね。だって長年築いた友情だもの。元就くんだって…

「いや、やっぱない!元就くんは非道な人だからあたしなんて駒の一つとしてしか思ってないわ!」

「じゃあもう、勝手に思っていればいいだろう」

「あ、はんべ酷い!友達の悩みに…!」

「君の頭が悪いのが悪い」

「ひ、酷い!」

何であたしの周りはこんな冷たい人ばかりなのだろうか。悔しいので二度と頭が悪いなんて言わせないくらい頭がよくなってやる!

「君のそういうところが頭が悪いと言っているんだ」










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はんべが好きで思わず…
はんべってかなり新鮮!




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