氷帝学園 短編 | ナノ

5月5日。
今日は芥川慈郎の誕生日です。


こどもの日…学校はGWの最終日で休み。
明日からはまた学校なので、今日は昼まで寝るつもりだったんだけど…。

『ジロー、いつの間に家に来てたの…?』

「ん〜…。」

『起きないし。』

隣の家の幼馴染みのジロー。
いつも寝てばっかりで、たまに気付くと勝手にあたしの部屋にいたりする困った子。
でも、そんなジローが可愛くて仕方なかったりする…。

「ん〜、あぁ〜?あれ?名前ちゃん…何してんの?」

『…こっちのセリフ。ここ、あたしの部屋だよ?』

「あれ〜?…何でだっけ?」

『いやいや、あたしが知るわけないじゃん。』

「あ!!そうだった、そうだった。今日、何の日か覚えてる〜?」

『今日?こどもの日…だけど?』

「う〜ん…そうなんだけど〜。もっと大事な日だC〜。」

大事な日…?5月5日…?こどもの日…?あぁ、そうか。

『ジロー、誕生日おめでとう。』

「やっと思い出してくれたC〜。忘れてるとか、ヒドイよ、名前ちゃん!!」

『あ〜ぁ、ごめん、ごめん。お詫びに、今日はジローの言うこと聞くから。何か欲しいものとかあったら買ってあげるから。』

「じゃあ、膝枕して〜。」

『いつもと一緒じゃん。』

「んで、今日は1日一緒にいて欲しいな?」

『いいよ。安い誕生日プレゼントだな。』

「いいんだC〜。」

『そっか。おやすみ、ジロー。』

「Zzz…。」

『もう寝てるし…。』

1つ年下の、幼馴染みの弟のジローは、自分の兄よりあたしになついていて。
そんなジローが自分の弟のようで、可愛くて仕方ない今日この頃。

名前の部屋で二人仲良くお昼寝して、ジローの兄に二人揃って怒られたのは、また別のお話。


こどもの日が誕生日のこどもだけの特権
(本当に君がおねぇちゃんだったら良かったなぁ〜。だから今日だけは、オレのおねぇちゃんになって?)

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