「兄さん、具合はどう?」



今日も兄さんの見舞いに来た俺は、いつも通り兄さんの隣に腰掛ける。




「あぁ、大丈夫だ」




そういって優しく笑いかける、俺の大好きな兄さん。


兄さんの笑顔を見ると、とても嬉しくなる。




「今日は練習どうだった?」




「あぁ、今日は……」





兄さんに今日の練習の話をする。



霧野先輩と狩屋の話や、キャプテンの話。





そして、あいつの話を。




「天馬くん、頑張ってるんだな」



「あいつは本当にサッカーが好きだからな」









『サッカーが泣いてるよ!!』





あいつが俺に言ってきた言葉。


サッカーが泣いてるだなんて、おかしなことを言う奴だ。




けど、そんなあいつが俺は…………。





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