ホーリーロードで優勝した俺達は、前よりも注目を浴びるようなった以外は変わらず、普段通りに練習をしていた。
もう管理されてもいない。
革命なんて重いものも背負ってなんかいない。
そんなサッカーが楽しくて仕方がなかった。
「狩屋!」
今日も霧野先輩とDF練習。
霧野先輩とは和解して以来、センスも見る目もある先輩は、ちょっとだけ尊敬していたりする。
まぁ、思っているだけで口になんて出すわけないけど。
「狩屋、今日のお前良かったぞ」
「有難うございます」
霧野先輩はあれからよく誉めてくれるし、俺としても気分が良い。時々きつく怒られることもあるけど、まぁそれも悪くはないかな。
「狩屋、今日一緒に帰れるか?」
「良いですよ」
こうして一緒に帰ることも、今では珍しくない。
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