咄嗟に距離をとった。


「だ、大丈夫だ!」


「本当か……?」


「あ、あぁ。本当だ。熱なんてないし、ただ考え事をしていただけだよ」




そうか、と神童は柔らかく笑った。


神童がこうして笑うようになったのも、"松風天馬"が来てからだ。












「じゃあな、霧野。また明日」


神童がひらひらと手を振る。

俺は笑顔で振り返す。



「あぁ、また明日」






神童が見えなくなったところで振り返る。




「神童……」




お前の隣は、ずっと俺だと思ってたのにな。



**********

蘭拓のはずが書いているうちに蘭→拓になってしまったっていう……。
次は甘い感じに出来たら良いな。

2011/09/20


[2/2]


戻る


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -