咄嗟に距離をとった。
「だ、大丈夫だ!」
「本当か……?」
「あ、あぁ。本当だ。熱なんてないし、ただ考え事をしていただけだよ」
そうか、と神童は柔らかく笑った。
神童がこうして笑うようになったのも、"松風天馬"が来てからだ。
「じゃあな、霧野。また明日」
神童がひらひらと手を振る。
俺は笑顔で振り返す。
「あぁ、また明日」
神童が見えなくなったところで振り返る。
「神童……」
お前の隣は、ずっと俺だと思ってたのにな。
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蘭拓のはずが書いているうちに蘭→拓になってしまったっていう……。
次は甘い感じに出来たら良いな。
2011/09/20
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