初めて天馬に会った時、なんだこいつはって思った。
何にも知らないのにいきなり出てきて、俺達のサッカーを否定した。
『サッカーが泣いてます!!!』
そう言って、俺達に"本当のサッカー"をしろと、ずかずかと人の領域に踏み入れてきてお前は訴えかけてきたな。
『キャプテンと、やりたいんです!!!』
俺の家まで来てこいつは俺にサッカーを強要した。
サッカーが好きだから、"サッカー"をやりたいという気持ちを押さえ込んで今までやってきたのに、天馬はそれを一瞬で壊した。
俺には、そんな純粋で真っ直ぐなこいつが眩しくて。
いつの間にか、松風天馬という人間に惹かれていた。
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