「なら良いんだけど。なぁお前1年だろ?部活は?」
「今日は休みなので」
そう言ってニコッと笑えば、その先輩は睨むようにして俺を見た。
「そういう笑い方して、俺と距離をとろうとしてるだろ」
見透かされた。
焦る気持ちを落ち着かせて、もう一度笑う。
「やだなぁ、そんなことないですよ。霧野先輩は相変わらず……」
「お前、なんで俺の名前……」
自然と口から出た名に驚く。
懐かしい。
俺の、好きだった
「……狩屋?」
名前。
プツリと意識が途絶えた。
思い出してはならないのだと、それはあるはずのないことなのだと、いい聞かせられて。
「霧野、せんぱい……」
遠くなる意識の中、思い出した名を繰り返し呼んだ。
次に目が覚めたときには、霧野先輩が「心配したんだぞ、狩屋」なんて言って笑っていた。
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なかなか上手く纏められなくてしばらく放置してました……しかし結局上手く纏められなかったですorz
マサキと蘭丸はサッカーがなければ接点なんてないのかなぁと思うと、切ないものがありますね。
過去が変えられた、そんな世界の蘭丸やマサキが本当にどうなっていたのか気になります。それを想像するのが楽しみなんですけどね(笑)
ここまで読んでくださり有難うございました。
2012/09/29/
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