無償の愛≠無限の愛
あまりに当たり前に成り過ぎると、気が付けない事がある――
独立するもうずっと前から、アメリカはイギリスのことが好きだった。
会話すら侭ならない刻を経て、頑なに距離を於こうとするイギリスを何とか口説き落として幾年。
徐々にイギリスの言動が煩わしくなり始めたアメリカは、その鬱陶しさに辟易して辛辣に振ってしまう。
晴れて自由の身だと清々したのも束の間、あからさまにアメリカを避けようとするイギリスに、アメリカは不満と、何処か物足りなさを覚える日々を送っていた…
――何が間違っていたのか、如何すれば良かったのか、全てが過去となってしまった今、既に其れを知る由はない。
# プロローグ
# 俺が望むこと、君が望むこと
# 気付いたもの、失くしたもの
# 俺の涙、君の涙
# 変えられない過去、変えられる未来
01|02|03|04
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# エピローグ
あとがき
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