君がいる明日 - main
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※本家バレンタインネタで捏造。




「お……おい、アメリカ。その……お前が欲しがってたチョコレートなんだが──って、んだよそのバケツは!!」

「ん? ああ、コレかい? バレンタインシーズンも終わって安売りしてたのを買ったのさ! 当分チョコレートには困らないんだぞ」

「そ、そうかよ。……じゃ、じゃあ俺はこれで……。邪魔したな」

「……イギリス!」

「な、なんだよ……」

「──その手に持ってるの、俺にくれるんじゃないのかい?」

「!! っ…バッ……ち、ちげぇっつの! だだだ大体もういっぱいあるだろが。い、いらねーだろ……」

「貰うに決まってるじゃないか! 早く寄越しなよ。……まったく、君がもたもたしているから、バレンタインが過ぎたんだぞ」

「……え……」

「来年は、当日までに用意しておいてくれよ?」

「な、なな……誰がお前なんかに……」

「駄目なのかい?」

「うっ……あ、や……べっ、別に駄目って訳じゃ────」

「日本もフランスも快くOKしてくれたのに、君は本当にケチだな。あ、リトアニアも頼めばくれるかな。それから──」

「っ!! ばかぁ!」

「あっ!! イギリス! ちょっと待っ……」




「………行ってしまわれましたね、イギリスさん」

「日本!?」

「勝手に名前を使わないで頂きたいものです。誰が、いつそんな約束をしたんですか?」

「う……」

「全く……イギリスさんは、あのような事を言わずとも、ただ一言アメリカさんが『欲しい』と申し上げれば、くれるとおっしゃったでしょうに」

「そんなの分からないじゃないか、もし断られでもしたら……ん? 日本、なんだいそれは」

「おや……バレてしまいましたか」

「日本…? まさかそれ……」

「はい、レコーダーです」




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