あとがき
完結致しました。此処までお付き合い下さいました方、ありがとう御座います！
米英の二人は今後は、
英が救急車で運ばれたりした事が両親に知れて一人暮らしから両親の元に呼び戻されそうになったり。(隣の米の家に転がり込んで米英同居フラグ)
加パパが米に「留学しないか？」って持ち掛けたのを米があっさり断ったから、兄弟のように仲良い(と思ってる)英に相談して、英が「(留学した方が彼奴の為にry)」って悶々したり。(米「英の傍にいたいんだ！」と米英両親公認フラグ)
最終的には仏の教会で結婚式を挙げると思います。
米はもし英が本家で言っていた「助けてやった恩」から独立できなくて、自由に憧れながら息苦しい日々を送るイッパイイッパイな姿を思って書いてみました。
仏は自分の信じた道をガンガン進んで行ける英を眩しいな、とか思ってて。
だから弱気になってるのが何か許せなくて一生懸命になってしまったのですが、よくよく考えると「あれ？それって俺にも云えね？」みたいな。
でも大人はズルイので気付いても知らん振りします。
教会の花婿強奪シーン後の展開は、日から洪の情報を知った加が洪に交渉して仏の教会が建つ土地の権利書を買い取りました。
ズルイままで居られないな、と腹を括った仏と加のお話は、後日談(裏)リクエストを頂いているので暫しお待ち下さいませ！
そして話の中で書き切れなかった補足！
初めは短期連載を謳っていたので、なるべく米英に直接関わりないエピソードは削らなくては…と削ってしまったネタの中から幾つか。
@
まだ米が記憶を取り戻す前、変な隣人の英に絡まれて
「引っ越そうかな…」
とフラリと訪れた不動産屋で仏と遭遇する一見すると何気ない話があったのですが、この時の仏の台詞で
「地主のエーデルシュタイン家が破綻しちゃって、早急に新しい家を探さなきゃいけないんだよね」
を云わせられなかったが為に、仏加と洪のエピソードを掘り下げて書けなかったのが大変心残りです。
そして此処で仏に米に向かって
「知り合いに似てる」と云わせて加フラグを立てたかった。
A
伊兄弟と米の会話で、お泊まりの時に
「(両親と)仲良いね」
「血は繋がってないけどな」
と、実の親子でなくとも幸せ温かフラグと
「お前、どっかで見た事ある気がするんだよなー…」
と、伊兄弟が幼少時は仏の教会で加と一緒に育ってた事にして、加発見の伏線を張りたかったです。
B
日は、作中でネタに出す事が出来ませんでしたが良い所の坊ちゃんで、だから小さい頃から丁寧語なんだ…と云う自然な流れに持って行く筈だった。
重要なのはまあアレです。だから色々出来るんだぜ凄いぜ！って事。
C
物語とは関わりが無くなってしまうのですが、中を出すなら日と遠縁という事にして、海苔眉ヒーローの写真も中先生が撮った事に…悶々
などなどなど、妄想族に裏設定を語らせるとキリが無いのですが、「米英」と銘打って連載するからには余り寄り道し過ぎるのは罪な気がしてしまって。
この話を読んで洪が嫌いになったと云われないように少しヘタレにしたら(最初はもっと悪女ムードから改心設定だった)、いかせんせん中途半端になってしまいました…！
今度からは、他キャラの設定も生かしたい時は「米英中心オールキャラ」と銘打って色々な観点から書きたいと思います！
米英に関しては、焦点を絞っただけあって満足しています！
きっと米は今まで習得したスキルを生かして自分で会社を興し、ウィリアムズ家を継いだ加と共同で色々やったりすると思います。
英は、米社の副社長としていつも二人並んでいても良いのですが、私としては英をいつも傍に於いて置きたい米の秘書として活躍すれば良いと思います。
いつもはキリッと皆を導く若社長が、秘書の前では甘ったれです。
秘書の上着の内側ポケットからは、絶妙なタイミングでアイスやハンバーガー、お手製スコーンが出て来ます。
米と洪は、お互いの心象が悪いだけに常に喧嘩腰な感じで。
「ちょっと！うちの社長(加の傘下に入った設定)をパーティーの影武者に使うの、いい加減やめなさいよ！」
「パーティーなんて名前だけじゃないか！あんな場所、息が詰まるんだぞ！別に良いだろ？マシューが良いって云ってるんだから」
「…アルが何かしでかしたら、うちの会社にも影響が出るからね…」
「すまないマシュー…俺が力不足なばっかりに…」
「そんな！アーサーさんの所為じゃないですよ！」
仏はそんな喧騒を聴きながら再開した孤児院の子供達とお菓子を作っていて、日は時折突っ込みを入れながら微笑ましげに見守っていたり。
タイトルにもある「誰かの為に…」という言葉は、優しさや甘さだけでなく、時には押し付けがましさや自己満足を含んでいる訳で。それはこの話も例外ではなく。
それでも何かせずには居られない。
皆が皆、不器用にも相手を想っているんだって事を少しでも書けたらなと。
今日も彼等は、大切な誰かの為に優しい気持ちで生きています。
此処までお付き合い頂き、ありがとう御座いました！
091025〜091228
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