君がいる明日 - main
無償の愛≠無限の愛

あとがき


長期連載にお付き合い頂き、ありがとう御座いました!

このお話は通常の「出逢って恋してくっ付いてハッピーエンド」の結末を迎えた後も、時には喧嘩したり擦れ違ったり別れの危機を迎えたり寧ろ一回別れて寄りを戻したりするのかな、とハッピーエンドのその後の展開が気になったのが一つの切欠でした。
失ってから気付く本当の大切さ。

タイトルは、見返りを求めない無償の愛があったとして、其れが無限に続くとは限らず。無限に尽きる事の無い愛情があったとして、相手からの見返りを求めていない訳ではない。
何にせよ一方的に注ぐばかりではいずれ枯渇してしまう。と云うバッドエンド的な意味合いを含んでいます。
そうならない為に、ヒーローに活躍して貰いました。
たくさん擦れ違ってたくさん泣いて、最後は「この二人ならもう大丈夫だ!」と思って貰える終わりにしたかったのですが…まだまだ成長途中な二人になってしまいました。でもこの二人ならきっと大丈夫でしょう!

今回、云わせたい台詞がたくさん有りまして、先ずは「人殺し」仏兄ちゃんが云っている台詞ですが、これは命の遣り取りではなく、精神的な面でです!最初は日さんに云って貰おうと思っていたのですが、サマになりすぎて止めました。(笑)
そして「愛してる」「君が一番」「永遠の愛」「君がいないと生きていけない」などなどなど…これらの、ともすれば安っぽくなってしまう台詞を、サマになる二人にしたかった…僅かでも出来ているといいのですが。
「一番」「いないと生きていけない」に関しては、二人は国家で大切な国民がいてこその存在でもあるので、今作では「お互いしか見えない」ではなく、「君がいるだけで世界が一段と明るく見える」「君が突然いなくなってしまったら苦しくて悲しい」そんなニュアンスに気を配ってみました。が、終わって読み返してみると力不足ですね…テーマとしてはかなり好きな類なので、文章力を付けてからまたリベンジしたいです。

内容の補足としましては、アメリカ産の妖精もちメリカ(笑)は、米の伝言を受けた後、必死に英を探してポヨポヨとアメリカ中を駆け回っていました。
絵が描けたら四コマなんかにしてみたかったです。宝石店から出てきた米と偶然鉢合わせして、キャブ(=タクシー)で行ってしまった米を必死に追いかけてテーマパークまで辿り着いたのであった…。

宝石店でのエピソードは最初予定に無かったのですが、王道的擦れ違い展開の一環として、米には待ち合わせに遅刻して貰うつもりで、けど「急な仕事→いや此処まで来れば仕事より英優先だし外せない用事でも事前に連絡するくらいブツブツブツ」
「連絡手段を絶つ→携帯は壊すにしても何とか連絡を取ろうと思えば取れない事も無いだろうしブツブツブツ」
あらゆる連絡手段を絶って足止めもする!そんな強い執念が生んだのが宝石強盗事件でした。

今回実感したのは、シリアス、ギャグ、甘々、色々雑多に好き勝手書けるつもりでいたのですが、「幸せ」って難しいなと。
寄りを戻していきなり甘々は違和感があったので、代わりに「幸せそうだな」と思える二人を書きたかったのですが…少しは書けてるといいな。

最初はだいぶ米がアレだったので苦情が来るのではとビクビクしていたのですが、皆さまの温かいお言葉に背中を押して頂き書きたいように書く事が出来ました!
ラストは本編の雰囲気を殺さないように当初1ページでシンプルに纏めるつもりだったのですが、此処まで来てただあっさり纏めるのも期待外れだよな…!とラスト1話を残して試行錯誤した結果が、メリーゴーランドです。「なぜ乗せたし」それは実は私の台詞です。
観覧車は別の話で使ってしまっていたので、他に何か…そうだメリーゴーランドにしよう!と思い付いた時の少女漫画の王道きたこれ!と思った自分は小学生からやり直して少女漫画の王道のなんたるかを学び直した方が良いかも知れない。
しかしこのメリーゴーランドを消してしまうと、指輪のシーンが薄くなってしまうんだ。メリーゴーランドは前座です。前座も大事。

後書きが長くなった…!
此処まで読んで下さった方、お疲れ様です!
そして連載にお付き合い頂きありがとう御座いました!

100103〜100310



 



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