先日はすごい風でしたね、皆さま無事に帰れましたでしょうか。
私は運良く休みだったのですが、鉄筋コンクリートで出来てる筈のマンションがちょっと揺れて、換気扇の奥でゴーゴー音がしてました。

TMRゴッコをしていた男子学生2人が風に飛ばされたというニュースを見たのですが、あれは事実なのだろうか…。
だとしたら、イギリスぐらいは飛ばされてしまいそうですね。


「ギャー!」
「イギリスッ!」
 強風に飛ばされたイギリスの手を、アメリカはしっかりと掴んだ。互いに腕を伸ばし、手に手を取り合う。
 風になびいて はためくイギリスを離すまいと、アメリカは両脚を踏ん張って暴風雨に耐えた。追い風に煽られた着衣が暴れる。
「離せアメリカ、お前まで飛ばされちまう…っ!」
「なにバカなこと言ってるんだい!そんなこと…」
 その時、一陣の突風が2人を襲った。
「!!! 頼むアメリカ手を離してくれ!」
「だから離せる訳…っ!」
 アメリカはハッと目を見開いた。アメリカの視界の先でイギリスのズボンが脱げ、瞬く間に空へと舞い上がる。
「ぎゃああああ!」
「!!?」
 イギリスは慌ててアメリカの手を片方振り解いた。急いで下肢へと伸ばすが、間に合わず下着も脱げ飛ばされてしまう。
「べあああああああ!」
「ちょっとイギリス!暴れないでくれよ!」
 アメリカは残った片手を必死に掴んだ。しかし雨に濡れた手は滑り易く、遂に暴れるイギリスを離してしまう。
 アメリカは舌を打ち、追い風を味方に地を蹴った。
「イギリスーーーー!」
 なんとかイギリスの足首を捕まえる事が出来たアメリカの目の前で、今度はイギリスの服が飛ばされて行く。アメリカ自身も、いつの間にかシャツを着ていなかった。
「ア、アメリカぁ…っ」
「イギリス…!」

 アメリカは激怒した。かの暴虐非道な風を許すまじと決意した。アメリカには、自分がイギリスに抱く気持ちが何なのか分からぬ。アメリカはまだ子供である。パブではミルクを与えられ、イギリスの顔を見てはからかって遊んで来た。けれども正義感と勢いだけは、人一倍強い男だった。

 アメリカはイギリスを引き寄せ、そして、2人はそっと唇を重ね合わせた。





 〜 米英ハッピーend 〜



ククク…今こそこの言葉を使う時が来た…\BLはファンタジー!/

次はお返事と、女装デートについて語りに来ますっ!

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