(連載の次の話の冒頭です)
(アルフレッド独白)






 今はもう昔の話だけど、アーサーは俺の事が好きだった。
 こんな事を言ったら自意識過剰や思い出の美化なんて言われてしまいそうだけど、あれは確実にそうだったと言い切れる。
 俺にだけ向けるキラキラした笑顔、目が合えばあわあわ逸らされて、触れたらカチコチに固まった。それが面白くてワザと後ろからのし掛かるみたいに抱きついて、あの頃の俺はアーサーにくっ付いてばかりいたような気がする。
 他の人には偉そうにするアーサーが俺の前では猫を被ってしおらしいのが何故だか誇らしくて、喧嘩して二人で泣きそうになっても必ずアーサーが折れてくれるのが当たり前で。

 けれど、そんな日々は長くは続かなかった。
 終わりが来たのは小学校に上がる時。これからは昼も一緒だねなんて笑い合って、初めてお互いの、同じ色のランドセルを見せ合った日。
 アーサーのまん丸に見開かれた緑の目だけは、他の何を忘れても、多分きっと、ずっと忘れないだろう。

 あの日を境に、それ以前の俺を天使、それ以降の俺をガキだと形容するアーサーが。
 俺としては非常に、とっても、全く以て、あまりにも、未だかつてなく、面白くなさすぎる。



(ここから、朝にアーサーの家まで迎えに行く本編へと続きます)



 * * *



宣言通り冒頭文を上げに来ました!理緒です……お分かり頂けますでしょうか…私の今の心境は……例えるならアーサーが「明日はいっぱい遊べるからな」そう子アルに言って置きながら翌朝「すまない……急な仕事g」と伝えねばならないそんな…そんな……!ばかな…!

オフラインを少々更新しました。次のイベントは来月のUKオンリーイベントに申し込みミスしていなければ出られるハズ!
無償の愛≠無限の愛のリメイク文庫本です。話の流れは変わってないです。
後日談を書き下ろしたので、前半の全年齢部分をサンプルとしてサイトに上げたいと思っています。
本編では、早すぎる展開を落ち着かせるべく11話と12話の間ら辺にもう一日差し挟んだり等、ちょこちょこ追加したり表現を変えたりしています。
詳しい事はまた後日お知らせ致します!

連載は、冒頭文だけ先の話まで出来ているのですが肝心の本編がもう少し時間かかりそうです…!

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