すっかり忘れていた…!

天使といえば当サイトでまともにブリ天を書いているのが、短編にあるパラレル「落としたものは」の凶悪天使(神)様になります。
続編のリクエストを頂いておりまして現在プロットと冒頭のプロローグ的な部分だけ出来ているのですが、折角なのでプロローグ的な部分を晒したいと思います\(・ω・)/





(「落としたものは」に繋がる前のシーン)



 湖底の大きな岩の上に寝転がって昼寝をしていたら、突然何か固い物が頭を直撃した。
 慌てて目を覚まし、飛び起きて辺りを見渡す。
 どうやら湖の外から落下してきたらしい其れが、自分にぶつかった事で方向を変えて、ゆっくりと沈んで行くのが見える。
 細かい気泡を纏いながら鈍い音を立てて水底に届くと、砂を巻き上げた。

「うっ、げほっ」

 晴れた視界の先に姿を現したのは、古びた鉄製の手斧。
 翡翠色のどの海藻より美しく輝く光を宿した眸が怒りに燃える。
 真っ直ぐに睨み上げるのは、空の蒼を映す湖面。

 ──上等じゃねえか。

 どこの誰だか知らないが、丁度暇を持て余していた所だ。
 夜水に浮かぶ月色の髪を持つ湖の主は、一度低く腰を屈めると白い布地を揺らめかせて岩肌を蹴った。背中の翼は折り畳んで抵抗を軽くし、目指すは水面。
 不届き者には罰を、自らには愉しい玩具を。
 親指と人差し指の先を擦り合わせて摩擦を生めば、現れた小さな渦は左右の手にそれぞれ金と銀の手斧を齎した。







この先が「落としたものは」に続く同居編になります。

幼馴染み連載も今週中にまた更新したい…!


※一部修正しました///見た方は忘れて下されば幸いです///

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