◆僕の幸せ

炭治郎「煉獄さん、10月ですね」

煉獄「うむ、甘藷(さつまいも)がうまい季節だな!」

炭治郎「クスッ。そうだ、明日はスイートポテトを作りますね。甘藷に牛乳や卵を混ぜて作るお菓子なんですって」

煉獄「しかし牛乳とは、代物ではないか」

炭治郎「はい。知り合いに酪農に関わる人がいて、頼んだら少しだけ売ってくれるって。俺、どうしてもスイートポテトを作りたかったんです」

煉獄「なぜだ?」

炭治郎「煉獄さんに喜んで欲しくて…」

煉獄「俺のために高い金を払って無理をする必要はない。俺は、君が握ってくれる塩むすびで十分有り難いと思う」

炭治郎「違う、俺がそうしたいんです!それが俺の幸せだから…!煉獄さんの為に作っている時が、本当に幸せだから……」

煉獄「竈門少年…。(微笑む)
そうか。君の気持ちは伝わった。感謝する」

炭治郎「煉獄さん、食べてくれますか…?」

煉獄「ああ、食べるとも!まだ見ぬ甘藷を使った菓子か。君の手にかかれば、甘藷が一層美味くなること請け合いだ!楽しみだな!」

炭治郎「(笑う)頑張ります!」





(二人に色を塗って遊んでみてね)
(2021.10.6日記掲載短譚)

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