06

待って待って待って、何かおかしい何かがおかしいよ美沙ちゃん。何で私とテニス部と美沙ちゃんでご飯食べるみたいになってるの、おかしいでしょどう考えても私の敵はテニス部だよ?!美沙ちゃんを取り合うライバル的な存在だよ?!でもこれは普通にテニス部の皆さんと食べれて嬉しいです〜とでも言わなきゃいけないのか、そうか分かった。どもらないで言って美沙ちゃんの1番の友達ということを分からせてやろう。


「あのね、陽菜とみんなが一緒に食べれば効率いいかなって」

「何でだい?」

もう幸村さん怖いっす、何でミーハー連れてきてんだよみたいな目でみないでください、あーもうやだやだ泣くぞ泣くぞ私泣くぞ?泣いてテニス部に処女奪われましたーーとか言いながら廊下走り回ろうか?あ


「陽菜と食べたいんだけどこれからミーティング続きになりそうじゃない?だからたまに一緒に食べれば一石ニ鳥じゃない」

「そうだね一緒に食べようか」

まじですか断れそこは、断るんだよ幸村くん。



「陽菜と食べるの久しぶりだね!」

「うん美沙ちゃんと食べれるのとっても嬉しい!」

「ははっありがとう」




まじ美沙ちゃん男前だわ惚れるわ、こりゃテニス部が美沙ちゃんに虜になる訳だよ美沙ちゃん恐るべし。


「美沙〜俺にも卵焼きちょうだい」

「はいはい」

「美沙、髪にごみが」

「幸村くんありがとう」




ハーイ絶賛空気デース!美沙ちゃんモテすぎだろ何これつら、見せ付けられてるよこれ。



「お前スプリンクラーの奴か」

「いえ」

「そうじゃろ」

「はいそうです、スプリンクラーの奴です」


仁王くん怖えええええ、無言の圧力怖えええええ、詐欺師怖えええええ





(爽やかに昼食)






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