その日から浜田は学校にいる間はずっと私に引っ付いているようになった。四六時中一緒にいるもんだから周りから「お前ら付き合ってんの?」とか言われて、まあ付き合ってんだけど。周りは私も浜田も遊んでるってわかってるからこれもただの恋人ごっこだと思ってる。私も、思ってる。

放課後、私は相変わらずはセフレと遊んだりナンパ待ちを繰り返していた。アドレス消したけどメール来るから会っちゃうんだよね。浜田はどうか知らない。ただ、気がつくと私の帰る場所は浜田の家になっていて、浜田は私の帰りがどんなに遅くても、朝帰りでも起きてご飯を作って待っていた。いつの間にか、お帰り、ただいま、いただきます、ごちそうさまを言う生活が当たり前になっていて、唯一変わらなかったのは私の男遊び。それでも浜田は、何も言わない。


「俺まじでお前のこと好きなんだけど」

ある朝、というより昼近く、にご飯を食べている時に浜田が言った。何となくわかってた。

「ほんとはこうやって毎日毎日待ってんのも辛いわけ」
「うん」
「でも俺なんかが今更言っても信じてもらえねーからこうやってココロで示してんだけど」
「うん」
「伝わってる?」
「うん」
「ヒデー女」
「でも好きなんでしょ」
「すっげー好き」
「早く言ってくれればよかったのに」
「え」
「多分待ってたのかも、私」
「まじで言ってんの」
「うん、私浜田好きだわ」

そう言った瞬間浜田は私を掬い上げてベッドに押し倒した。まじかよ、いきなりヤんの?あーあ発情されたとかなんとなく人事みたいに考えてたら気持ちよくなってアンアン啼いた。浜田上手い、なんでもっと早くヤってなかったんだろ。とか思う自分を殴り殺したくなった。ああくだらない。





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