教室に入ると窓際の席のあたりで浜田と野球部がわいわい騒いでた。そういや浜田って野球部の応援団やってんだっけ。ガラじゃないのによくやるよ、そう近くにいた友達に言うと、浜田くん意外とちゃんとやってるらしいよ?と言われた。何それほんと?


「浜田くん酷い」

昼休み、トイレを出て教室に戻ろうと廊下を歩いていたら浜田が昨日の女の子にビンタされていた。私はなぜか隠れてその様子を見守る。

「今朝家から浜田くんのクラスの女の子出て来てたでしょ。泊まったの?」
「そうだけど」
「何で?」
「彼女だし」
「彼女いたのに私とシたの?最低」

あーあ、可愛い顔が台なしだよ。泣いてマスカラとれてパンダになってる。つうか浜田ってもともと最低なやつじゃん。自分のこと好きだと思ったから家行ったのかな。アホらし。

「ぶたれてやんの」
「見てたのかよ」
「見ちゃったんだし」

女の子が去って行ったあと私は隠れていた場所からひょこりと飛び出して浜田を見て笑った。ほっぺた赤くなっててウケる。

「お前は俺がほかの女とセックスしても平気?」
「何今更」
「俺はお前がほかの男とセックスすんのやなんだけど」
「それただの我が儘じゃん」
「じゃあもうほかの女とやんねー」
「意味わかんないし。すればいいじゃん」
「やんねー」

浜田超意味わかんね。私はあっそ、とだけ言って先に教室に戻った。そして、何となくアドレス帳に入ってるセフレのアドレスを全部消した。





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