「はよ」
「…シャワー貸して」
「ん、そこ」

結局浜田の家でセックスして泊まった。目が覚めると浜田はもう起きていて台所に立っていた。汗ばんだ体が気持ち悪い。


「朝飯、食べな」
「浜田って料理できんだ」
「俺裁縫もできんだけど」
「まじで?」

シャワーを浴びたら浜田が朝ご飯を作って待っていた。朝ご飯とか食べんのどれくらい振り?てか家で人とご飯食べんのなんか何年振りだろ。

「飯食ったら学校行く?」
「一回家戻って着替えるわ。つうかこれ普通にうまい」
「ただの目玉焼きじゃん。卵がいんじゃね?」
「そっか」

食べ終わると浜田は学校に行く準備を始めたので、私も帰る支度をした。つっても持ってきたのなんか鞄1つだけど。

「じゃ、帰るわ」
「おー、また後でな」
「…こんな風にほかの女の子にもやってんの?」
「いや、お前が初めて」

ふーん。私はなんとなく居心地が悪くて何も言わずに浜田の家を出た。何これ、独占欲みたいじゃん。違うよね、有り得ないって。だってあの浜田だもん。浜田相手に馬鹿らしい。





100627

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