会ってそうそうセレブご用達、みたいな宝石店に連れてかれ「どれがいい?」って言われたから1番高そうなギラギラ光ってる指輪を指したら買ってくれた。ありがとうと腕に抱き着けば胸が当たったっぽくてにたっと気持ち悪い笑顔を見せられた。吐き気がする。そしたらそのままホテルに引っ張られて部屋に入った瞬間ソッコーヤられた。この熱い夏に街中歩いて体は汗ギトギトでまじで気持ち悪い。この男趣味悪いんじゃないの?放課後まで何発かヤりたいなんて思ってたけどそんな考えはすぐになくなった。今すぐシャワー浴びさせろよ。そう言ったけどこの男は全く聞く耳を持たなくて、ああベッドがいいんだねって馬鹿じゃないのかこいつ。だからシャワーだっつってんだろ。やめろって言ってもなんか別な意味に取られて男はやめなかった。結局何回かヤってやっとシャワーを浴びた。男はそのあともヤる気満々だったけど、適当に理由をつけて先にホテルを出た。


帰り道、もう空は真っ暗だった。さっき買ってもらった指輪を取り出し空に掲げてみる。私に言わせてみればこんな無駄に宝石つけて悪趣味な指輪だ。これ売ったらいくらになんのかな。生憎私は育ちの悪いただの一般女子高生だから物の価値とかわかんない。

「何やってんだよ」

突然後ろのほうから声がして振り返ってみたら浜田だった。スエットにコンビニの袋提げて、髪はボサボサ。

「何それ」
「貰った」
「誰に?」
「ナンパされた男」
「その男会いに行ってたんだ」
「これ高そうじゃね?」
「値段見てねーの?」
「適当に言ったら買ってくれた」
「なあ、やっぱ俺ん家こねえ?」
「はぁ?やに決まってんじゃん」

なんでさっきまで可愛い子とヤってた男とヤんなきゃなんないの。しかも私超家に帰りたいし。下着変えたいんだけど。

「誰か置いってった下着ならあるけど」
「そんなのつけるわけないじゃん」

ああ気持ち悪い。さっきの男も今の浜田も気持ち悪い。お願いだからさっさと帰らせてよ、この指輪あげるから。

「そんなもんいらねーからお前をちょうだい」

一瞬、切なく陰った浜田の瞳が見えた気がした。結局私は浜田になされるがまま、部屋に連れ込まれてヤられた。





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