「やっちまった」
「やっちまったな」
「無理かな?」
「無理だな」
「やっぱし?」
「100パー」

私の命の残量は既に半分を切っています。




今朝は完全にしくった。普段の私ならあんなふうに精市に対応することはまずない。後が怖いから100パー有り得ない。なのにさっきの私ときたらぁぁぁああ!もうほんとに何やってんの!完全に憂さ晴らしだよ八つ当たりしてるよ、あの精市に。あの魔王精市に、だ。

「ど、どうすればいいかな」
「謝り倒すしかなくね?」

丸井は興味なさそうにファンからもらったチュッパチャップスをペロペロと舐める。友達不孝者め。呪われろ。

「ま、死ななきゃいいなぐらいには応援してやるよ」
「いやそこは助けろって」
「無理」

俺だって命が惜しいから〜と言って丸井は席を立ち教室から出て行った。手を振りながら教室を後にするあの後ろ姿が憎たらしい。ったくどうすればいいんだ。方法はたった一つ、謝ることだけだがそれが怖い。私は死に怯えながら放課後を迎えた。





100506


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