家に帰って何時間たっても、高まる気持ちは収まらなかった。ゴロゴロとベッドの上で意味もなく寝返りを打つ。篠崎さんに送ったメールは返ってくるだろうか。いきなりだから引かれたか、それとも忙しくてまだ返せないだけなのか…。ポジティブに考えたいのにどうしても反対方向に行ってしまう。やっぱアドレスは直接聞いたほうがよかったかな…

pipipi──

その時マナーモードを解除していた携帯の着信音が鳴った。俺は抱き抱えていた枕を投げ飛ばし携帯に飛びつく。携帯を開くとそこには“新着メール1件“。そして恐る恐る、メールボックスを開いた。



「……」


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from:篠崎さん
title:無題

こんばんは!
今日は見に来てくれてありがとう!
鉢屋くんが聞きに来てると思ったら緊張しちゃったけど
その分頑張っちゃった。
よかったらまた見に来てくれたら嬉しいな!

お休みなさ〜い

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「……っしゃあ!」



俺は無意識のうちに声をあげていた。慌てて口を塞ぎ、1つ深呼吸。

ああやべ、顔のにやけが止まんねー。





100706


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