のシリーズ的なもの。



調理実習ってあれだ。ほら、あれだよあれ。うん、何がって



「ぷ、ぷますギル‥‥!」



うわあもうほんと思い出すだけでヤバいうわァァァァアもう何なの高瀬くんイケメンすギル反則だし‥‥‥おっと口に出しちゃったけど相当ぷまくね?ヤバくね?しかも高瀬くんと同じ班とか‥‥!ウハッ神様ありがとう今世紀最大の奇跡!


何がってね、だってね、あぁもう上手く伝えられないよこの気持ちィィィイ!ちなみに今何をしているのかと言うと数学の時間が自習になったからiPodでボカロ聞いてるんだけど‥‥‥ああにやけ止まらん。




〜2時間前〜





「高瀬くんって普段料理するの?」

「‥‥全然しない」

「でも練習忙しいししょうがないよね。その分私頑張るから!」

「お、頼りになるなぁ」



もちろんね、ほんとは私できないよ★でも高瀬くんに無様な姿は見せられないからね‥‥この二週間血の滲むような特訓を重ねてきました。あぁ思い出すだけで涙が‥‥ぐすん。はじめのうちは何度指を切ったことか。リアルに指無くなると思ったよ。命の危機感じた。



「それにしても高校2年にもなっておにぎりと味噌汁だなんて‥‥」

「俺、米ならとげる」



おにぎりと味噌汁とかねぇ‥‥え、そんなものを練習したのかって?バッカこの私を舐めちゃいけないぜ。生まれてこの方包丁を10回ぐらいしか握ったことのない(全部学校の調理実習)オタクの私がおにぎりはともかく味噌汁なんて作れるわけがないでしょうが!皮剥きから味付けまで何も見ないで出来るようになるまで10日間かかったよ。



「じゃあ女子で味噌汁、男子でおにぎり作ろっか!」



ちなみにこの班は4人班であと女の子と男の子がもう1人ずついます。しかもみんなバリバリの運動部で料理できないんだって!ヒャッホイ私の活躍のチャァァァァァアンス!!



「じゃあ私達は野菜切ろっか」



そしてぷますぎる調理実習は幕を開けたのでした。




〜1時間後〜




「いっただっきまーす!」



1時間後、何とかおにぎりと味噌汁が完成した。米を炊いてたら水が吹いたり野菜切ってたら女の子が指を切ったり‥‥高瀬くんの指じや、なくてよかったと思った私は少し酷い奴である。でも、ピッチャーに指は大事、らしいよ?よくわかんないけど。



「とりあえず美味しくできてよかったね」

「ほんとだよな‥‥こいつが指切ったときは大根が赤く染まってかなりビビったけどな」

「かなりグロテスクだった‥‥」



うん、あれは相当気持ち悪かった。



「食ったし洗うかー」

「じゃあ私洗うー」

「俺ら拭くー」



私はすすぐ係か‥‥何か1番楽なの残ったラッキー。



隣で洗った食器を私がすすぐ。それにしても今日は幸せだったなぁ。高瀬くんにいいとこ見せられたし高瀬くんがお米といでるとこ可愛かったし高瀬くんが慌ててるとこ‥‥ぷますぎたし。



「ほら」

「え?」

「ほら、食器」

「あ、うん」



私がニヤニヤしながら食器を流していると、高瀬くんが手を出してきた。あぁ、拭いてくれるんだった。私は高瀬くんに食器を渡す。高瀬くんはそれを拭く。私がまた流したものを渡す。拭く。渡す。拭く。


そしてこの時に思った。この動作‥‥‥‥‥‥夫婦みたいじゃね?!



「うわっお前鼻血出てる!」

「え?‥‥うわほんとだ」

「俺すすぐから誰かティッシュ!」



‥‥‥‥にやけて鼻血出そうになるのはよくネタで言うけどガチで出たのは初めてだ‥‥。これほんとに鼻血出るんだ‥‥私どんだけテンションあがってたの。


鼻血の声を聞き付けた先生にティッシュを渡され、みんなが片付けをやっている中1人鼻をおさえて座る。すいません申し訳ないです。でもこれはイケメンすぎる高瀬くんのせいだと私は主張します。

私が抜けて3人になった班は、洗うのは変わらず女の子が、拭くのは高瀬くんが、すすぐのをもう1人の男の子がやっている。よかった、女の子から高瀬くんのリレーは嫌だもんね、てかそれにしても‥‥‥



「ほい」

「ん」

「ほい」

「ん」



だめ‥そんな風に思っちゃだめ‥!私の悪い癖が‥‥!



「なんかさ」



だめよ私絶対考えちゃ‥‥!



「こうやってると夫婦みたいだなー!」



アウトォォォォオ!

こいつ自ら行ったよ馬鹿おまァァァア!私の悩内破裂させるきかバカヤロー!だいたいね、この男の子までイケメンだからいけないんだよ!サッカー部に多いチャラい系じゃなく珍しく爽やか系なんだよバカァァァア!爽やかイケメンとか反則だろ‥‥高瀬くんとセットにしたらどう見たってただのガチホモにしか見れないんだよ畜生!



「何だよそれ!」

「彼女に見せ付けてやろうぜ」

「馬鹿ふざけんな」



いやむしろ見せ付けてください。






あぁ今思い出すだけでヤバいは‥‥あの爽やかイケメン達ぷますぎt



「ちょっと、あんたまた鼻血出てるよ!」

「え、‥‥‥あ!」

「誰かティッシュ!」



周りが焦っている中私はすごく冷静だった。だってね、あれはリアル鼻血もんだから。

私はまだまだ腐女子を止められないみたいです。



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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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