HRはめんどくせぇから
サボった。始業式は出たぞ。
仮にも生徒会長なんで。




「やっぱ、ここにおったんか」

『白石か。って、ぞろぞろ
来たのかよ』




そこに見覚えのある顔があった。




「『あ』」

「あん時の!」

『オレンジ』

「え、知り合いやったん?」

『あ、あぁ、ちょっとな』



色々あったんだ。




「なぁ、飯食おーやー…」




金ちゃんが騒ぎ始めた。




『よしよし、食うか』




あ、よく考えてみれば名前
聞いてないな。




『で、どちらさん?』

「越前リョーガ、よろしくな」

『八王子深紅。よろしく』




何か、でっかくなったリョーマ
みたいだ。




「リョーガは越前の兄貴
なんやて」

『ぶほッ!』




何!?兄貴だぁッ!?




「大丈夫か!?」




ゲホゲホ…ッ!




『マ…マジで…!?』




あー、苦しい…。




「深紅、桃食うか?」
『食う』




いやはや、ビックリだ。




『似すぎだろ、兄貴かよ』

「チビ助知ってんのか!」

「深紅は青学から、こっちに
転校してきてんねん」

「そーなのか」

『あぁ』




否、でも自分でも驚いた。
本当に初めてだ。こんなに
早く人と打ち解けたのは。



(リョーマと似てるからか?)

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