しばらく経ち…


『こら切原ーッ!』

「スイマセンしたー!」


奏が赤也を追いかけて
いる。


『遅刻すんなっつった
よなァ!?』


今じゃテニス部
マネージャーじゃ。


「ふふっ。奏が
マネージャーになってから
皆やる気上がったね」


でものぅ。


『ぅおッ!』

「俺にも構って?」

『寂しがりかよ』

「甘えたナリ」

『一緒じゃねぇか』


奏が耳元で囁く。
それに俺はつい顔を赤く
した。


「…カッコ良すぎるぜよ」

『そか?』



孤独から脱出した
俺の彼女は男の俺より
男前だった。

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