前夜祭 〜10月@〜

「会長〜、この資料
どないするんスか〜?」

『職員室に持ってってや〜』

「了解ッス」




めんどくせぇ。前夜祭
なんていらんわ!後夜祭
だけでええっちゅうねん。




「旭、おるか〜」

『どわーッ!!』



ドサーッ!



崩れ落ちてきた。何が
って?資料だよ!




『……』

「旭!?」

『…出して』

「ホレ」




こんな事ってホンマに
あるんや…。資料に
埋もれる生徒会長…。
あ、本にはあったな。
埋もれて景吾と樺地に
助けられたな。




「大丈夫か?旭」

『おおきに…、白石…』

「あ、せや。衣装班がな、
サイズ合っとるか試したいんやと」

『…俺、サイズ言って
へんで?』

「財前が言っとった」




ワオ。衝撃の
事実。




『あのハグは、こういう
事か…』




納得できた。
(出来たんだ)




『執事服着んの?俺が?』

「おん」

『白石も似合うやろな』

「誉めても何も出ぇへん」

『否、マジでや』




女子群がるやろな。正直
毎年…、辛いわ…。




『お疲れさん』

「旭。お前の衣装やで〜」

『お、謙也…』

「な、何やねん

『似合うなぁ…』

「おおきに!」




ヘタレの癖に…。あ、
着替えな。




『この部屋借りんで』

「「おん」」




おぉ、俺の好きそうな
感じ。えぇな。この
デザイン。ユウジに
デザイン頼んだんかな。




『よっ…』




衣装に袖を通す。おぉ…。ピッタシ…。スゲーな、
財前。(財前のキャラが
崩壊していく…)




『こんなもん…』

「「……」」

「『カッケー…』」




俺らの言葉はピッタシ
ハモった。




「あら!3人とも絵に
なるわぁ

「旭も違和感あらへん
な」

「カッコいいッスわ、旭
先輩」

「ホントたいね」

「『お前らおったんかい!!』」




本気でビックリした。
気付かんかった。てか、
白石似合いすぎや。鼻血
出そう…。




「台詞、言うてみて
下さいよ」




財前…、唐突やなぁ…。




「『お帰りなさいませ、
お嬢様』」




「カッコいいやないのォ




あ、財前顔真っ赤。




『なあ、白石…』

「ん…?」

『苛めてえぇかな…』

「財前か?」

『おん』

「えぇで」




うっし。苛めたろ。




『お帰りなさいませ、
光坊ちゃん』

「ッ!///」

「「!?」」



他の奴等は驚いてる。
財前は、真っ赤。白石は、
苦笑い。だろうな。




『どうかなさいましたか?
光坊ちゃん』

「ふ…普通の旭先輩で
いて下さい…///」

『苛めがいあんなぁ』




何時も苛めてる癖に…。
謙也を。




『あ、せや。テニス部の
って俺らも参加やろ?
何するん?』

「「女装喫茶」」




…ハ?聞き間違いやろか。




『なんやて?』

「「やから、女装喫茶」」




………。




『あ〜、俺も耳悪ゥ
なったなぁ…』

「現実逃避すなや」




え、一氏…マジなん?




「マジッスわ」




何気に心を読むんやない、財前!!




『俺その日休m「「却下」」

Why!?




嫌だ…。着るの嫌だ。
それを、景吾ん家に取りに行くの嫌だ。




「諦めなっせ」

『嫌だァ!!』


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