予想外のこと


昼休み、謙也を連れて1年、
2年へとまわってみた。途中、
ミーハーな女子に捕まったりも
したが、何とかまわった。
…いなかったが。




「おらんかったな」

「…顔、隠しとんかな」

「眼鏡、かけとったり?」




眼鏡…?そして、あんなに俺に
自然に接してくる奴は…。



「……叶さん」




可能性はあるよな…。ない訳
ではない。




「部長ー」

『白石先輩、謙也さーん』

「『コレ、どーぞ』」




財前と叶さんが持って
きたのはカップケーキ。調理
実習だったのか、道理で甘い
匂いがすると思った。




「おおきに」




その時。




「なんでやねん!」

「『!』」




なんだ?




「別れるって、何やそれ…」

「好きな人が出来たんや…」




ぅわ、タイミング悪。それ
より、男の方の手。




『アンタ、女子に手ぇ挙げるん
は最低な男のする事やぞ』
「マリア…!」

「っさいわ!」




バキッ!




「叶さん!」

「叶!」

「マリア!」




アイツ、叶さんを…。




「ちょ、おm『気ぃ済んだ
んスか』




顔が見えないが、空気は張り
詰めていた。




『この子に謝れや』




…ッ!この声、聞いたことが
ある…。この声は…。




「シンデレラボーイ…」





外のこと

(叶さんが…)


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