季節の一巡を知らせる
だけのただの桃色の木。
これから、この桃色の木を見るたび俺も何かを感じるようになるんだろうか。
「あ、梁…」
『あ?』
横を向くと蔵ノ介の顔が
ドアップであった。
整った顔が近すぎて、不覚にも…、見とれて
しまった。だが。
グラッ。
「『え』」
バランスを崩した。
ゴンッ!
『グハッ!』
「「…一応断っておくが…、今回は邪魔するつもりは
なかったぞ」」
ってぇ!!後頭部!!
腹にも一発くれやがって!!
「「ところで、平成の雪平」」
『やめろ!!』
「「気分はどうよ?」」
『あ゙!?』
≪ ≫