「何や何や、何かやっとる
やん」
「俺等も仲間に入れてや」
「…！(アイツ、
この間の…)」
あ？この間の女の連れじゃ
ねぇか。
「寺とか初めて入るかも
しれん、俺」
「おっ、何やコレ！
おゆーぎ会？えーな〜、
楽しそうやーッ」
ドカッ。
『…ッ』
アイツ、ガキ共の作った
ヤツを…。ギリッ。
「あーッ！
なにすんねん、
やめろやーッ!！」
「おれらがつくったん
やで!！」
あの、バカ共！アイツ等に突っ掛かって勝ち目なんてあるか！
「あ？うるせぇな〜、
ガキは…」
男がガキに手をあげる前に
「帰ってや」
蔵ノ介が立ちはだかった。バカ！無茶すんじゃねぇ！
「子供には手をあげんで、
あと靴脱いでや」
「お〜お〜、べっぴん
やん」
「自分にもこの間の礼が
あんねん」
「礼を貰うような事は
何も…？」
「すっとぼけんや
ないわッ!！」
バキッ！
「…ッ！」
男は蔵ノ介目掛けて拳を
打った。案の定、蔵ノ介は後ろへ飛んだ。
「蔵リンッ！」
「「白石ッ！」」
「部長ッ！」
「「おにーちゃん！」」
蔵ノ介…ッ！
………
アイツ…
許さねぇ。
そう思った。
≪ ≫