考えたこともなかった。




「あーっ!」

「なんかりょうのだけ
デカくあらへん!?」

「ひーきやひーきー」

『うっせ』

「同じや!!」




食い物なんて、一時腹を
満たしちまえば終り。
そう思ってた。それが
「心に残る」なんて、
考えもしなかったんだ。




「蔵リーン!手伝いに
来たわよー!」

「おー!おおきにーッ!」



俺の世界に、蔵ノ介が持ち
込んでくる。




「何ボーッとしとんねん!」

「刀おかしいわぁ〜」




うっせ、ガチホモが。




「へったくそー!」

「あくのやからたおせ
へんー…」





カチン





人が考え事してりゃあよォ。





『テメェらで試したろか!オラァッ!』

「りょうがおこったー!」

「何をやっとるかッ!
やめい!たわけッ!」




うるせぇ、クソ坊主!
黙ってろ!




「「アハハハ!」」




笑ってんな!俺の知ら
なかった感情ばかり…。



 
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テーマ「人外ファンタジー」
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