熱…?うなされてた?
コイツは…、何時から
ここに?ずっと?
ずっと俺のそばにいた
ってのか…?




「梁、一応熱計っとった
方がええんちゃ、う…」




蔵ノ介…?




「…梁、それ!?
何で、こんな傷…!」




蔵ノ介が見たのは、腹の
傷跡。死にたくて付けた
跡。




「どないしたん…、これ」

『人に殺られたのと、
自分で』

「……何で…や」

『取り残される。
こうしねーと、俺だけが』



そんな衝動に突き
動かされて何度も…
何度も突き立てた。
自分に刀を…。




 
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