最悪な日
大嫌いだ。
こんな日は。
皆して、お菓子製作会社の
陰謀にハマってさ。
『何が楽しいんだかね』
バレンタインなんて。
『おはよう』
「おっす。八神」
「おはよー。露希」
『…よく、ここにいれるね』
チョコ臭い…。
胸焼けしそうだ。
「教室の方がまだいいC〜」
「部室はもっとスゲーぜ」
おぉ、マジですか…。
まぁ…
『大半はナルシストのなをだろうな』
「「(まあな/まあね)」」
「誰がナルシストだ。
アーン?」
おぉ、ご本人登場。
『君だよ君』
「戯れ言ほざく口は
この口か?八神」
『いひゃいんれすけどー』
「聞こえねぇなぁ」
うっわ、都合のいい耳。
そう思ったら、思いっきり
やられた。
『フンマヘンした』
「ふんッ」
鼻で笑ったぞ、コイツ。
『てか、予鈴鳴るから
さっさと帰れ。自分の
クラスに!』
「言われなくてもな!」
あのヤロ…。
『跡部!』
「あ?」
『これやるッ』
そう言って入り口付近に
いた跡部に小さな箱を
投げた。
「!」
『要らないなら返せ』
「否、貰う。ありがとな」
アイツにやったのは気分だ。
そう、気分のせいにしとこう。
最悪な日
(気分でやるよ、お前に)