サボりか?


『…珍しい』

「何がじゃ、露希」

『ん?あー、丸井がさ。
まだ来てないのよ』

「まだ?ホントじゃ、何時も
ならもういる頃じゃな」







そう、何時もはもういるハズ。
朝練今日は無しだった
らしいし。





「…サボりかのぅ」

『仁王じゃないんだから』




よし、電話しよう。

プルルル…








「「ハイ…」」

『ワンコール!?』

「「ハ?」」









どんだけ早いんだよ…。
ワンコールとか…。







『何、休み?』

「「風邪引いた…」」

『あれ、丸井声変わりした?』

「「風邪引いたってんだ!
ゲッホゲホ…」」





おっと、からかうんじゃ
なかった。





『しっかり寝ときんしゃい』

「「寝てるだろィ」」

『どーせ、ガム食って
マンガでも読んでんだろ』

「「ぅぐッ!」」





図星じゃねぇか。
全く…。





『寝てねーと、真田と
ゆっきーと柳に言い付けんよ』

「「それだけは
勘弁してくれ!!」」







どんだけ、怖いんだよ。
あの3人。







『あ、授業始まる。
じゃ、さっさと治せよ』

「じゃあの、ブタ」








あ…。








『何、留め刺してんだよ』

「これぐらいが調度良いナリ」







うわ、ひっで。
後がめんどいのに…。
しゃーない、見舞いに
行ってやっか。













りか?

(否、風邪です)





『丸井〜、元気か〜』

「「露希姉ちゃん!」」

『おー、チビちゃんズ』

「え、露希?」

『ホレ、見舞い』






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