何の日?




12月5日。


女子は少しソワソワしている。
全く、アホらしい。






「何、仏頂面になってんだ」





誰のせいだ。






『アホらし』

「開口一番がそれか、お前」

『お前じゃない。露希だ』



「「キャーッ!!」」



『…チッ』

「何だよ」





忘れてんのかい。




『今日は何の日?はい、日吉』

「あ?露希の誕生日だろ」

『あ…』





そーだった、自分の誕生日でもあるじゃん。





『…もう1つ』

「…何かあったか?」




日吉よ、女子の気持ちも
考えろ…。






「「日吉くん!!これ
貰って!!」」






ほら、来た。






「!!」

『じゃあな、気張れ〜』

「おい!露希!」





心臓が痛い。何だよ。
まったく。
屋上へ向かう途中、何人かに
プレゼントを貰った。





『男子からも貰って
しまった…』

「…やっと見つけたぞ、
露希ッ!」

『おー、お疲れ〜。日吉』




まぁ、見事にボロボロだな。





「さっき言っていたのは
この事だったんだな」

『ピンポーン。何が欲しい?』

「ハ?」

『プレゼント』





日吉、パッと答えろよ。
パッと。





「…お前」

『ハ?』

「露希が欲しい」

『…こんなんで良かったら
貰って下さい』







君の誕生日にはアタシを。












アタシの誕生日には

(君を下さい)






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