必殺技



ふざけるなよ?
俺を一緒にするなァッ!




「何したん?八神。
めっちゃ仏頂面やん」

『これを見ろ…』







ウチは、一枚の手紙を
手渡す。







「なに?"四天宝寺の
皆さんは、必殺技を
もっていてスゴいです!"
なんや?手紙?」

『ツッコミ所満載の手紙』

「なんでや?」

『まず、白石は聖書やん。
謙也は、スピードスター
やろ?銀は、百八式やん。
小春、ユウジはお笑い
テニス。千歳は、才気煥発。
財前は天才やん。金ちゃんは
ゴンタクレのルーキー
やんか』

「やから?」





やから何ややと?






『一言言わせろや』

「どぞ」

『四天宝寺テニス部でも
なぁ…
必殺技持っとらん
奴もおるんじゃ!
コラァ!


「八神のご乱心や!」
「自覚してへんのや…」





ウチは、財前が呟いた
言葉に気づかなかった。





「なぁ、財前」

「ハィ?」

「八神は自分の笑顔の
破壊力を知らないんやな」

「ホンマッスわ」

『白石〜、ざいぜ〜ん!』


「「無自覚って怖いわ…」」


の笑顔が

(俺達からしたら必殺技)





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