同じ格好してみた




「『何コレ』」

「たまには同じ格好してみろよ」






またかよ、親父の気紛れ。
コレには困ったもんだ。
でも





「『面白そうだね』」





さすが双子。
って訳で。






「『着てみた』」

「おー、そっくりだなー」

「『双子だし』」

「そーだな」






ハッハッハと笑う親父。
何なんだよ。






「あ、リョーマさんに露希さん。
買い物に行きません?」






あ、ちょうどガット
張り替えたいし…。

グリップテープも欲しいし…。






「『行く』」





顔を見合わせると菜々子さんに
ふふッて笑われた。
ホント、双子って不思議
だよね。
買い物に行く理由も同じ。





『あ、リョーマ。あれ』

「ん?」






目の前には確かリョーマの
部活の先輩…だっけ?
確か…魔王と猫。

(ある意味合ってる…。 byリョーマ)






「あれ、おチビだ!」

『あ、気付かれた』

「露希ちゃんに
菜々子さんもいるよ」

「…めざとい」

「あ、菊丸さんと不二さん。
こんにちは」






気付くかな?






「2人とも同じ格好だね」





あ、気づいた。






「可愛いよ?2人とも」

「『…嬉しくないッスよ』」

「ホント、2人は仲良し
だにゃ〜」






あ、珍しい。
リョーマが照れてる。





「あ、2人ともラケット
持ってるね。テニス、しない?ダブルスで」






リョーマと目を合わせた。
ニヤッと笑った。







「『やるッス』」

「決〜まり!」







あ、菜々子さん。








『どうする?』

「私も見ていこうかな」







よし、じゃあ行こう。







『負けないッスよ』

「僕たちこそね」

「2人には負けないよ〜ん」

「あとで泣いても
知らないッスよ。菊丸先輩」







俺とリョーマは息
ぴったりだよ。
負ける気はしない。
だって、俺たち









双子だから。













双子の

(スゴくない?)






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