先輩
「露希先輩…」
『わっ!赤也!!顔真っ青!』
「英語…教えて下さい…」
『…追試?』
コクリ。
もう、嫌だ。
あぁ、部長と副部長と
柳先輩と仁王先輩と丸井先輩に
何か言われるのは目に
見えている。
後者の2人はバカに
するんだろうけど…。
「また、赤点取ったの?
赤也^^」
ゾクゥッ!!
「部…部長…」
「どうしてほしい?」
怖いッ!
「真田〜。裏拳用意〜」
ちょ…ッ!ま…ッ!
『ハイ、ストップ〜』
俺と副部長の間に割り込む
露希先輩。
「露希先輩…」
『あたしの前では裏拳禁止!』
「つまんなーい」
『幸村…』
助かった…。
『赤也、勉強何処解んない?』
「ほぼ…」
『そか…、よし!始めよう!』
先輩は、俺が解りやすいように
勉強を教えてくれた。
それに毎度毎度助けられて頑張る俺って
単純なのか?
先輩!
(追試、合格です!)