宣言
「リョーマ君、ハイ」
「リョーマ様!ハイ、どーぞ!」
「…ありがとう」
俺は、その時玄関に
掛けられていたカレンダーを
見た。
12月24日。
あ、今日俺の誕生日だ。
だからって、わざわざ
俺ん家来なくても…。
竜崎は兎も角、小坂田には
教えてないよ?確かね。
『モテるねぇ。おチビ』
アンタの仕業か…。
露希先パイ。
『13歳ね。2つ離れてる
から』
「煩いよ」
竜崎達は帰っていった。
残ったのは八神先パイだけ。
『背も小っさい』
「…〓」
笑ってくれちゃってさ。
いいよ、牛乳飲むから!
「いつか、絶対抜かす!」
『抜かしてみな』
上から目線、ムカつく…。
上なんだけどさ!
でも、カッコいいんだよ。
女の人なのに…。
『背が抜けたらくれてやる』
「何を?」
振り返った露希先パイの
顔は笑ってた。
『耳』
「ん」
発した言葉に俺は顔を赤くした。
君にあげるよ
(アタシ自身を)