決意




あー、ホントに何やってんだ。
俺。バカにも程がある。何、
バラシかけてんだ。おまけに
終夜さんに悲しそうな顔
させてしまったし。




「自分で自分が嫌やわ…」

「白石」

「あ、幸村。来とったんか」

「うん、白石も今日はキラキラ
してないね」

「…キラキラ?」

「オーラが死んでる」




まぁ、死んでしまうだろうなぁ。
今の俺はスゴく後悔の念が多い
から。




「どうせ零関係だろ」

「…何で解るん」

「あはは、なんとなくね。
(似た者同士で分かりやすい
とは言うまい」



幸村は、楽しそうににこにこ
笑っている。こっちは楽しくも
何ともないが。



「ねぇ、白石…」

「なんや」

「告白しないの?」




ガシャーン!




「白石!大丈夫か!?」

「おん!」

「失礼致しました。終夜、
はよ箒とちり取り」

「おん」



アカン、動揺しすぎた…。
食器割るなんて…。



「…アカンわ」

「そんな反応を取るんだったら
さっさと言えばいいのに」

「簡単に言わんでや」




言えれば、こんな苦労は全く
しないのだ。これだと俺はただの
ヘタレだ。謙也に人の事言えなく
なる。





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