小さな喫茶店




大学の友達にイケメンの店員が
いるカフェに行こうと誘われた。
実際、イケメンと言う類いには
興味がない。俺自身の見た目も
そうだが、人は中身だろうが。
だが、ケーキも美味しいって事で
ケーキ目当てに行くことにした。




「零、アンタも少し男に
興味持ちなさいよ」

『昔から男に間違われとる俺の
気もしれ』

「この間も女の子から
コクられてたね」

『ホンマ、なんやねん…』

「「その顔で項垂れんな。
そして、色気出すな」」

『出してへんし』




昔から中性的な顔立ち
(と友人は言う)をしている
らしく、男子と間違われる。
小中高と大変だった…。




『「bonuel」ねぇ、珍しなぁ』




外装に派手な色はなく、
落ち着いた雰囲気の店だった。





「早く!入ろうよ!」

『急がんでも店は逃げへん』




内装もスゴく落ち着いていて
俺好みだった。だが、客は
女性ばかり。男性がいても
おかしくない雰囲気なのにな。
てか、店員じゃなくケーキを
見ようか。アンタ等。




「3名様ですね。ご案内します」




どこかイントネーションの違う
敬語。慣れていないのか。






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