嬉しいこと
朝起きれば、携帯が光っていた
のに気づく。メールか…。
サブディスプレイを見ると
メールが3件来ていた。
『…幸村？』
俺の担当編集者の幸村から
だった。なんだ、こんなに
早く…。打ち合わせにはまだ
時間が…。
『……』
打ち合わせ予定時間は9時。
今、8時30分。何故、アラーム
鳴らなかったんだ？そこで、
ベッドの下に壊れた目覚まし
時計を見つけた。
『…ヤバい』
アイツの事だ。何か企むに
違いない。くそ…。それだけは
避けたい。
『チキショ！』
その頃の幸村。
「どう、白石。調子は」
「上々やで、にしても珍しなぁ」
「何が？」
「幸村がここに来るやなんて」
あ〜、なんて笑ってる幸村。
「実は、俺の担当してる子が
ここにハマってね。ここで
打ち合わせ」
なるほど、そういう事か。
…ちょっと待て。
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